住宅からエコを考えるvol.3
前回vol.2では建築廃材がどのように処理されていくかについて
書きましたが、今回は建築廃材をなるべく出さないためには?
などを書いていきたいと思っています。
建築物はまず最初に建てられるところから始まります。
その建てられた家が壊され、建築廃材になるのです。
そう考えると、壊されなければ廃材は出ないということになります。
しかし、何百年も壊れないような家を作るのは、難しいのです。
そこで壊されるまでの間なるべく長く使えるような家を作ればいいのです。
実際に日本は家を建て替えるまでの年数がほかの国よりも大変短いということなのです。
建設白書によると日本の住宅の平均寿命は26年、アメリカは44年、
イギリスは75年だということです。
なんと、日本の住宅の平均寿命は、イギリスの3分の1です。
イギリスのように住宅の寿命を長くするにはどうすればいいのでしょうか。
イギリスは
自分のための間取りの住宅を建てよう、なんていう大それたことは決して考えず、
中古の住宅を買って、せいぜいインテリアやガーデンを自分の好みに造り替えて満足する、
ということを多くの人が行っています。
結果として中古住宅市場が発達していて、いくら古い住宅でもしっかり手入れされたのもなら、
値段は新しい住宅よりかえって高くつくき、
自分の住宅が手狭になったら、それを売って少し大きな住宅を購入できる。
これが住み替えが無理なくできる仕組みである。
日本の場合、自分の家を大きく快適にしようと思ったら、かなり大変なことになります。
中古住宅がほとんど出回っていないのに加えて、賃貸住宅は小さく質も低い。
結局多大なローンを抱え込んで、自分で建てるしかないのです。
その結果、ものすごい手間とお金が掛かる仕組みになっているのです。
古くなった住宅の性能や価値をきっちりと判断できる仕組み、
自分の住宅を魅力的にして社会的なストックにしていこうという住み手側の意識
、
「住宅は永久に保つ」という絶大なる信頼感。
これらが、イギリスにあって日本にないものなのです。
続く・・・
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参考URL:http://www.com-et.com/colonne/004/01/01.htm